新型コロナウィルスのペットへの感染と対処法まとめ

新型コロナウィルスのペットへの感染と対処法

新型コロナウィルスが世界的に猛威を振るっていますが、今回のウィルスは、人だけでなく、動物にも感染することが確認されています。そこで今回は、新型コロナウィルスのペットへの影響と対処法について調査致しましたので、ペットを飼われている方は、必読の内容でございます🌱

新型コロナウィルスの感染が疑われている動物

  • こうもり🦇

    新型コロナウィルスに罹患しているこうもりが発見されたわけではありませんが、厚労省は2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」と、今回の新型コロナウィルスの遺伝子配列が近いため、SARSの由来であるこうもりが感染源の可能性がある旨発表しています。
    厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
  • 犬🐕

    2020年3月5日、公益社団法人日本動物病院協会は、香港の新型コロナウイルス感染者の飼い犬から、新型コロナウイルスが検出されたことを発表しました。また、この感染については、国際獣疫事務局(OIE)の専門家等から、「人間から動物への感染例の可能性が高い」とされています。上記から、ペットがウィルスを媒介しているわけではないと、香港政府が発表しています。なお、感染が確認された犬は、新型コロナウィルスの症状を全く見せていないことも同時に発表されています。
    公益社団法人日本動物病院協会
  • 猫🐈

    2020年3月27日、飼い主から猫に新型コロナウイルスが感染する事例がベルギーで起きていたことについて、朝日新聞DIGITALが発表しました。ベルギー当局によると、飼い主から感染した猫は、下痢や嘔吐、呼吸困難の症状が現れ、便を調査した結果、ウィルスが発見されたとのことです(なお、猫の体調は回復してきている模様です)。当局は、飼い主の顔を舐めさせる等の、ペットとの濃厚接触を控えるよう発信しています。
    朝日新聞DIGITAL
  • センザンコウ

    2020年3月27日、新型コロナウイルスに似たコロナウイルスがセンザンコウから見つかった旨、香港大等の研究チームが論文で発表し、英科学誌ネイチャーに掲載されました。研究チームは、中国への密輸で差し押さえられたマレーセンザンコウ約30匹の肺や腸を分析したところ、センザンコウのコロナウイルスと新型コロナウイルスの全遺伝配列が、85~92%一致しました。しかし、今回のウィルス媒介がセンザンコウである確証はなく、更なる研究が必要としました。
    読売新聞オンライン

ペットに感染させないための対処法「日本臨床獣医学フォーラム会長石田卓夫氏」の見解

1. 犬における感染
犬は家の中で隔離してください.幸いに犬が健康を害することはないようなので,隔離しておけば自然に感染はなくなるものと思われます.症状がなければ動物病院でできることもありません.また,人間のコロナウイルス感染者を受け入れることができるような病院に相当する動物病院の体制は整っていません.感染した人間が軽症で家にいるならご自分で犬の世話をしてください.感染した人間が入院する際には,犬をどうするかについては,医師ならびに保健所の指示を仰いでください.

2. 人間が感染して家庭に犬がいる場合
これまでの香港の2頭だけの経験では,感染であっても低レベルであり,犬には症状は出ないようです.しかし,生きたウイルスが少量ながら一定期間そこに存在するということで,注意は必要です.一方,わが国では動物に対して人間のコロナウイルスのPCR検査を行う体制は全く整っていませんので,検査を行うかどうかについては保健所の判断と思われます.動物病院に来院されても国立感染症研究所から出されている感染管理ガイドラインに沿った対応はできません.

3. ふつうの家庭犬は
外出を避ける,外に出るのも家の周りだけにする,人混みには連れて行かない,他の犬との接触を避けるためドッグランも利用しないことで,自宅にいるのが最も安全と思われます.犬にはコロナウイルスが入ったワクチンもありますが,これは犬の消化器コロナウイルスのワクチンで,人間のコロナウイルスに対しては効きません.

4. 猫はどうする
猫にも感染のリスクはあると考えて,外に出さず,家の中においてください.猫のコロナウイルスには,多くの猫が持っている病原性のほぼない猫腸コロナウイルスと,それが突然変異してごく少数の猫に病原性を示す猫伝染性腹膜炎ウイルスがありますが,これらは人間のコロナウイルスとは異なり,猫ではワクチンはありません.猫に人間のコロナウイルスが感染するかどうかについては,SARSコロナウイルス大量を実験的に気管内に接種して感染が起こることが示されていますが,これはあくまでも自然界では起こりえないような実験的な条件であり,その場合も重大な病気は起こらず,すぐに感染から回復するとされています.したがって犬同様に対応してください.

最後に
今回の事例では,犬は善意の第三者であり,たまたまウイルスをもらってしまったと考えられ,どうして犬に感染が起こったのかについては,老齢の犬であったからなのか,それとも犬はすべてそうなのかはまだ例数が少ないためわかりません.しかし,中国のように多くの感染患者がいる場所でも,犬から病気をもらったというような状況は報告されていません.犬は大切な家族の一員です.決して犬を悪者にしたり,飼育を放棄したりしないよう,そして過剰に恐れることなく,ふつうに対応してください.

【文責】
日本臨床獣医学フォーラム会長 石田卓夫
(獣医師,農学博士,日本獣医病理学専門家協会会員) 

公益社団法人日本動物病院協会より引用

飼い主の皆様、ペットの健康を守るために、どうか上記の対応につきまして、実行なさってみてくださいませ。

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