犬・猫肉の食用の取引を禁止 @中国深圳市

中国・深圳市は、5月1日から犬と猫の肉の販売や消費を禁止すると発表

中国の深圳市は、2020年5月1日から、犬・猫の肉の販売や消費を禁止する旨発表しました。これは、新型コロナウィルスが野生動物の肉から広まったのではないかという見立てから、中国当局が野生動物の取引・消費を禁止している流れによるものです。今回の対応について深圳市は、「ペットとして犬・猫は、他の動物と比べても、人間と非常に近い関係を築いてきた。先進国では、犬・猫をはじめとする、ペット動物の食用消費を禁止するのは当たり前の慣行だ」と述べました。アメリカの動物擁護団体ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルによると、アジアでは年間3000万頭の犬・猫が食肉のために殺されていると発表しており、古来より犬食・猫食文化が残る中国の一部・東南アジア・挑戦半島地域等を非難しています。今回の深圳市の決定で、1つの文化が失われることに繋がる可能性もありますが、私たち愛犬・愛猫家にとっては、人間・ペットの共存社会の実現に、一歩前進したのではないかと思います。
※現在の中国で、犬食・猫食文化が残っている地域は非常に限定的です。中国人の大半が、犬・猫を食べたことはなく、また食べたいとも思わないというのが実態です。

中国の犬食文化・猫食文化

故事の「羊頭狗肉」にもある通り、中国では古来より犬肉を食していました。しかし、狩猟や遊牧を主たる生業としている民族の流入や、外敵から身を守ってくれる番犬の登場と共に、家族と同様の扱いを受けることとなり、時代が進むにつれ、廃れていきました。猫についても、米をねずみから守る番猫の登場から、徐々に家族としての地位を確立していきます。現在犬食・猫食文化の残る地域は、広東省・湖南省等の一部であり、中国内でも、本文化に対する批判は年々強まっています。
※浙江省金華市では、犬肉祭をめぐって世論の批判を受けた結果、2011年に600年以上続いていた「金華湖犬肉祭」が廃止されました。
※玉林市では、犬肉とライチを食べる「玉林ライチ犬肉祭」が現在も開催されていますが、本物の犬肉だと証明するために業者が客の目の前で犬を殺すため、世論の激しい抗議を受けています。
玉林ライチ犬肉祭:Newsweek日本版

日本でも、昔は犬を食べていたこともあり、現在も国によっては犬・猫は「ペット」ではなく「家畜」です。その文化を正面から否定することはできませんが、愛犬家・愛猫家にとって悲しい現実が、少しでも和らぐ社会に向かえば良いなと心から思うと共に、今回の深圳市の発表が、世の中の潮流を作ってくれるよう望んでいます。

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